あなた損をしていませんか?

「書は体を表す」と言うように、

実は「字の汚さ」があなたの将来を左右することがあります。

書類はすべてパソコンで作成するようになり、手書きの機会は減る一方ですが、字が雑で汚らしい印象を与えてしまうと、今でも“意外なところ”でデメリットを被る可能性があるのです。

さて?

どんな場面で損をすると思いますか?

字が雑なだけで社内外の評価を落とす!?

子どものお受験では「入学願書」の字も重要⁉︎

多くの部下を抱えていた50代の男性は、「字があまりにも雑で会社のイメージが損なわれるから、ペン字教室にでも行って字を矯正してほしい」と部下から言われてしまったといいます。字が雑なだけで、部下からの信頼が損なわれるだけではなく、クライアントからの信頼も損ねていると知り、強いショックを受けたそうです。

30代のある社員は、上司から普段のメモや会議でホワイトボードに書く字が雑で汚いと叱責され、ことあるごとに注意を受けてしまっていました。確かに会議中のメモが雑で汚く、見返してみると正確に内容がわからなかったため、仕事のクオリティに影響が出ていたといいます。

子どもの私学小学校受験を控えていた40代の女性は、お受験塾で願書や面接資料書などを書く練習をしていた時、「もうちょっと字を書く練習をなさると良いのでは?」と遠回しに字の汚さを指摘され、慌てて字を書く練習を始めたといいます。

入社したての新卒女性社員は、仕事についての説明を上司から受けている時、一生懸命にメモを取ったが、後で見返すと何についてメモったのか読み取ることが出来ず、もう一度教えを請うたので恥ずかしい思いをしたといいます。

こうした例は、実は巷にあふれています。皆さんもメモの字が雑で汚すぎて読めず、自分がやるべき仕事を正確につかめなかったことがある、あるいは字が雑で汚すぎて上司や周囲の信頼を損ねたなどという経験をしたことはないでしょうか。

逆に美しい字ではないけど字が丁寧なだけで、評価がガラッと変わることもあります。

就職活動中だったある主婦は、医療事務希望として訪問したクリニックに必ず手書きでお礼状を送っていました。すると、本命のクリニックに就職することができたといいます。

「字が丁寧な手書きのお礼状」がお人柄に丁寧な印象を与え、採用の決め手になったそうです。

その他、取引先にお礼状を送ったら、関係性がよくなった、など字が得意なビジネスマンは得をすることが少なくありません。

メールでのコミュニケーションが主流になった今だからこそ、人間関係を深める、相手から信頼されるツールとして、手書きの文字はとても役に立つのです。

もちろんビジネスシーンだけではなく、お子さんの幼稚園受験や中学受験を考えている方は、ペン字のスキルは必須と言っていいでしょう。

なぜなら、入学願書が入学の可否を左右する一因であるといっても過言ではないからです。

入学願書は、もちろん全部手書きです。親御さんの書いた文字の印象が子どもの将来を決めることになってしまいかねないので、ぜひ丁寧な字を書いていただきたいものです。

字を丁寧に美しく書く

丁寧に心を込めて書く字というものは、全て「美しい」文字です。

私はそう思っています。

それでは、なぜ、丁寧にきれいな字が書けないのでしょうか?

第一に手書きの文字を見る習慣がなくなったことが原因として考えられます。

大人になると、日常生活で手書きの文字、ましてやペン字のお手本を見る機会は、ほぼないでしょう。スマホ、パソコンでのコミュニケーションが主流になった今、私たちが目にするのは、デジタル文字ばかりです。

ここで問題なのは、デジタル文字は「読みやすい」ことを目的に作られているため、人の書く美しい文字とはまったく異なるものだということです。

美文字のポイント

美しいと感じる手書きの文字は、「はね」や「とめ」「払い」がきちんとなされ、且つ字のバランスが整っています。

漢字とひらがなでは大きさもバランスも様々ですね。

例えば、手書きで手紙を書くとき、漢字に比べ、ひらがなを少し小さく書くことがあります。そのほうがバランスよく見えるからです。

こうした手書きのルールが、デジタル文字を使う中で失われ、適正なバランスを忘れてしまうことが、バランス良く文字が書けない原因のひとつです。

字が汚いというコンプレックスを持っていると、自分の字を人に見せようとはしません。手書きをどんどん避ける傾向になっていき、ますます字が汚くなるという負の連鎖が起きてしまいます。

「デジタル文字」と「美文字」は違います。

雑な字や汚い字では損をすることが多いのですが、「はね」・「とめ」・「はらい」がきちんとでき、バランス良く字を書けるようになると人から見られる印象がガラっと変わります。

あなたは得する人?損する人?