台風がポカリポカリと発生し始めたと思えば、未だ日本の近くに停滞中。。。
といった天候が続いています。今日は、真夏のまぶしい陽射しが照りつけていますが、所によっては降雨らしいとのこと。天候不順は体調にも影響します。体調管理に気を付けたいですね。
この天候不順は、植物にも影響を及ぼします。土に植生している植物だけでなく、切り花にも影響を及ぼします。この暑い夏に、如何に切り花を日持ちさせるか。悩みは尽きないものです。
今日は、最初に丁寧な処理さえ施して置けば、真夏でも7日~10日は生花を楽しめちゃう♫花の体内に水を入れてあげる「水揚げ」の基本をご紹介します。
水揚げは、花が茎の切り口から水を吸い上げる力を促進させるための方法で、切り花の鮮度や美しさを長く保つために欠かせない作業です。基本を丁寧に施すことで、生き生きとした花が長く楽しめます。
植物の茎の内部には、葉でできた養分を根に運ぶ「師管」と、水分を葉や花に運ぶ「導管」があります。生育している植物は、根の先端部にある根毛の細胞から水を吸い込み、その水は導管を通って上昇し植物全体に運ばれます。茎を切るとこの導管が切断されて吸水が途切れ、その時間が長いほど植物の吸水力は弱まります。
切り花を日持ちさせるには、水揚げする前に下記に記します作業を手早く済ませて後、水に入れてください。
・下葉を取る
葉は、水に浸かると腐りやすいため水に浸かる部分の葉は取り除いて置きましょう。
・茎には適度な葉を付けておく
下葉を処理しますが、水に浸からない部分の葉は、適度に残しておきます。葉やツボミが多過ぎても、葉の吸水量以上に蒸散が行われてしまい、吸水され難くなってしまうので適度に落としてください。少な過ぎても蒸散がしずらくなり吸水力を弱めますので全部葉を落とさずに適度に残しておきます。
・導管内に気泡を作らない
茎の切り口から導管の中に空気が入ると気泡ができて、水の吸い上げが妨げられるため吸水しずらくなります。そのため切り口が空気に触れないように水切り・水折り施して空気の進入を防ぎます。その後そのまま水に入れて吸水させます。
基本のこの3つの作業手早くする事で、水揚げがきちんとなされ、花を日持ちさせることができます。
私は、先週いただいたバラを10日たった今日もテーブルセンターに飾っています。あと少し楽しめそうです。
もちろん、水換えは毎日お願いします。
私の友人にも自分で丹精込めて毎日美しい花を咲かせて、その花を部屋に飾っている方がいます。ご自宅の花を採集して飾られる場合は、天気の良い昼間などは避け、植物が元気な時間帯、早朝・夕方・曇りの日にしましょう。
その後の水揚げが行いやすいですよ。
どうぞ真夏でも生花をお楽しみくださいませ。